白浜一良

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文化交流が民衆の絆深める 2/3

白浜
私が17年前に参院議員に初当選させていただき最初にやったことが、文楽の技芸員の待遇改善でした。大阪の伝統芸能である文楽を支える技芸員の方々が、大変苦労して生活されている現状を国会で取り上げました。「大事な伝統芸能を守ろうとしているのだから、温かな支援が必要だ」と訴えました。
『行動で示す白浜さんだから安心』
坂田
ありがたいことです。言葉だけじゃなくて、実際に行動されている。白浜さんのような方がいらっしゃれば、政治も安心です。私もここ数年、海外公演に行くことが多いですから、いろいろ聞いておりますと、欧州の国々では歴史や文化に対する考え方が違うんですね。日本も、これだけの経済大国になった以上は、「文化大国」への流れもつくってほしいと思います。
白浜
海外に行っても日本人としての誇りや自信をどこで持てるかという点では、経済力だけでは悲しいですね。やはり自分の国の文化を語れる力が必要です。欧州の社会は、そこが成熟しています。
坂田
その通りです。日本の文化振興策は、欧州と肩を並べる状況にはありません。欧米では近松門左衛門も「東洋のシェークスピア」として本当によく理解され、尊敬されています。自国の伝統文化を大切にすることが常識になっている欧米に対して、日本における近松の扱いは、寂しいものです。
白浜
日本では、そういうことを学校でも教えていません。日本の伝統文化の魅力をしっかり教えるためにも、中学生か高校生の時に、一流の文化芸術に触れられる機会をつくってあげることが大事だと思います。
坂田
そうですね。自分の国の伝統文化を大事にし、愛せることは素晴らしいことです。しかし伝統文化を知らないままでは、愛しようがありません。白浜さんのように、政治のリーダーシップでサポート(支援)していただければ、教育も社会も大きく変わってくると思います。
最近、近松作品を英国やロシア、韓国などで公演した際、文化や生活習慣、言葉が違うにもかかわらず、どの国のカーテンコールでも、観客の皆さまが感動した表情で熱烈な拍手を送ってくださった。その様子は日本での公演と変わりませんでした。その時、文化交流をもっと深く進めていけば、民衆の心の絆が深まって、戦争が起こらない、平和な世界を築くことができると強く感じました。
白浜
全く同感です。ましてや、近松作品には人間の心模様がありますから、文化や言語の違いはあっても通じるでしょうね。
坂田
ラブストーリーもそうですが、近松は、うまく人間の心理をとらえて書いていますから、日本で演じている通りにやっても、本当によく理解してくれます。特に驚いたのは、踊り中心の出し物よりもドラマ性のあるものが、うけるということです。